マジックとは、コミュニケーションのゲームである。意思疎通なくしてゲームは円滑に進行し得ないし、問題が発生した時、その原因の多くは、お互いの意思疎通の不十分さによる所が大きい。

現実に多くの人がいるように、マジックの世界にも、多種多様な人がいる。昔から、マジックをやっていそうな人はなんとなく見分けがつく、と言われてきたが、個人的には、その多種多様の中にも、偏りがあるような気がしてならない。

現実に、マジックはとても多くの人口を持っている。そして、その中には極度に尖った、異端を感じさせるセンスの持ち主がいるのである。

彼らは、異端であるがゆえに少数であり、少数であるがゆえに、遭遇することは極めて稀である。しかし、多くの人が集まる場所、例えばプレリリース会場や大規模な大会などでは見かけることができる。

そこで彼らと対戦することができれば、その恐ろしいまでの感性に呑みこまれ、多くの人はコミュニケーションを行いたくなくなってしまうだろう。そうでなくても、普段饒舌な人は口数が減り、温厚な人も、心に余裕をなくしてしまうことは予想に難くない。だが、これだけは経験者でないと分からない事である。Seeing is Believing.

万一そのようなプレイヤーに遭遇してしまった時のために、彼らの手口を少しではあるが書いておく。

1)デッキ自慢or自虐

文字の通り、デッキのことをとやかく言うことである。デッキコンセプトを延々聞かされる事もあれば、カード資産がどうたらこうたらと枚挙に暇がない。

ex)「このデッキ、土地が19枚しか入ってないんですよ。(得意げに)」
  「君のデッキ、変わり谷入ってるの?そんな高いカード入れられないよwww」

2)引き自慢or自虐

トップデッキというものがある以上、引きの強さが勝負に直結することは珍しくない。逆に、引きが弱くて負けることもざらである。運の領域にある事項を、割り切らないでうだうだと話し続けられるのはかなりの苦痛である。

ex)「でも、土地ばっかり引きすぎちゃうんだよね(極めて嬉しそうに)」
  「お前引き強すぎんぞ!!!11(苛立ちを抑えずに)」

3)超理論

まったく根拠のない理論を、さもそれが当然であるかもように、謎の信念をもって主張することがある。こちらからしてみれば何を言っているのか分からないが、真剣に話しているので適当に聞き流すことがしにくい。

ex)「フェッチランド入れればその分土地を減らしたことになるから大丈夫なんです。(自信たっぷりに)」
  「土地1枚来ればまわったんですけどねぇw前の試合土地引きすぎたから引けると思いましたww(強調して言う)」

思いつくのを挙げてみたが、これはまだ序の口にすぎない。彼らの感性は、日々新しい煽りを生み、その犠牲者は残念ながら増え続けている。

次回は、彼らの上級の煽り方、そして対策などを考察していこうと思う。

コメント

nophoto
ななななし
2008年6月27日17:38

某ジャス兄弟ですねわかります

nophoto
とおりすがり
2008年6月27日23:20

面白かったので是非続けてください。

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